2007年 自然体験学習会 - 北海道八雲町教育委員会主催
学習会の写真

自然体験学習をした川

ウグイの群れ 産卵行動
ウグイの卵を探す

川底の石に付着したウグイの卵
ウグイが産卵するところは、淵から水があふれ出して下流へと流れ出すようなところで、しかも、川底の石の間に適度な隙間があり、その石の間を水がすり抜けるようなところです。
メスに複数のオスが寄り添い、川底の石をバラバラとはじき飛ばしながら、オスは放精し、メスは卵を産み落とします。
産み落とされた卵は川底の石のきれいな面にしっかりとくっ付きます。卵の大きさは直径約3mmほどです。
その後、産卵した親たちはすべて川を下ってしまって、姿を消してしまいます。
ウグイは卵を産みっぱなしにして、卵を育てたりはしないのです。
でも、ウグイの卵は育ってしまうから不思議です。
じゃあ、、誰が育てているのかな?
それは、「川」です。川が育てているのです。
川にはウグイの卵を育てる仕掛けがあるのです。
つまり、川底の石の間に残された卵は、石の間を常に流れる「きれいな水」にさらされて、育つことができるのです。「川底を流れる水」がウグイの卵を育てているのです。
普段見慣れている川は、単に高いほうから低いほうへと水が流れるだけのもの、と思っていたら、大間違いなのです。
実は、川には「川底の石の間を流れる水」があり、この仕組みが「命を育てる仕組み」なのです。
だから、ウグイの卵は親がいなくても、川底の石の間で、きれいな水にさらされて育ってゆくのです。
もしも、川に泥水が流れたらどうなるだろうか?
2,3日もすれば、川の水はきれいになりますが、川底には泥水が流れた痕跡がしっかりと残ります。
川底に泥が沈殿するのです。
すると、川底の石の間に泥や砂が入り込み、隙間がふさがってしまい、石の間を水が流れなくなります。もしも、ウグイの卵がそこにあれば、きれいな水が流れてこないため、卵は息ができなくて死んでしまうのです。
こうした視点で考えると、川底の石の間を流れる水の仕組みがいかに重要かが解ると思います。
川には、「命を育てる仕組み」があることをぜひ、知っていただきたいと思います。
この観察会では、ウグイの産卵した場所を少しだけ歩き、卵を探して、そこに転がっている石を手で触れて、命育む川の仕組みを肌で感じることを目的にしています。
釣りの目的は、人間の狩猟本能を刺激し、魚の習性を考え、釣り上げたウグイを直接肌で触れ体のつくりを調べる事です。
釣ったウグイはみんなで観察して、その後元の川に放しました。
後半の写真です。

みんなでウグイ釣りをした

ウグイが釣れたよ!

釣ったウグイを調べたぞ!

釣れたウグイはみんなで観察した

観察したウグイに感謝して川に放した
学習会について詳しくお知りになりたい方は、八雲町教育委員会へお問い合わせ下さい。
←Environmentに戻る